村上龍 無趣味のすすめ
村上龍先生の新刊。
無趣味のことについては最初のページにチラっと書いてあるだけで、全体的にいうと
「仕事っていいよ」
という内容に思えた。
「夢と目標」
「後悔のない転職」
「もてなしと接待」
など仕事に関するトピックが村上龍節でスパスパ斬られている。
「真の達成感や充実感は、多大なコストとリスクと危機感をともなった作業の中にあり常に失意や絶望と隣りあわせに存在している。」
=つまり、仕事でしか「真の達成感や充実感は得られない
とか
「集中して小説を書いたあと、私は充実感と達成感と、それに精神の安息を得ることができる。
リラックスできて、かつ集中して仕事ができる人は、実はオンとオフの区別がない」
とか。
余計な常識がそぎ落とされた言葉で語られる「仕事」論。
ピリリと刺激を受けたいときにぴったりの良書。
しかも字が大きいからパソコンで疲れた目にも優しかったっす!